パフォーミングアート

19世紀 英国
ロンドン塔(Tower of London)地下3階には
光を通さない分厚い鉄扉の独居房があった

そこには一人の囚人が幽閉されていて
囚人の周囲には、不思議な指示が出されていたという・・・
“牢屋番は耳の不自由なものにせよ”

囚人番号252号・・・
彼は「絶対に声を聞いてはならない囚人」と呼ばれていた・・・

 

ついにあの牢獄の扉が開きます。

本作は、お客様だけでなくVOICARIONチーム内でも非常に人気の高い作品で、毎度再演候補にあがっておりましたが、このレジェンドキャストたちのスケジュールを押さえるハードルの高さからなかなか実現せずに四年の月日が経ってしまいました。ですから、この『Mr.Prisoner』はファンの皆様だけでなく、我々関係者一同にとっても待望の再々演となります。
VOICARION立ち上げの際に『女王がいた客室』と同時に書き上げた記念作品の本作。今思えば、かなり無謀なスケジュールでしたが、両作ともスラスラと筆が進み一ヶ月ほどで二作を書き上げたのを思い出します。作曲家の小杉紗代さんとの出会いもこの時です。彼女の気高い音楽のおかげで、僕の新しい表現が引き出された気がしました。クリエイターとして、この作品は転換期となったと言えるでしょう。

よく「勉強は苦手だった」「勉強は嫌い」という言葉を聞きます。そのたびに、物語の中で囚人が言う言葉が脳裏をよぎります。

学問とは、人生を豊かにするもの全てを言う。

光を通さない真っ暗な牢獄の中なのに、この世界のどこよりキラキラと輝いた教室こそが、私達が近代的学問の中で忘れてしまった、本来の勉強の楽しさを象徴するものなのではないかと思います。
皆様が劇場に収監される日を、心よりお待ち申し上げております。

原作・脚本・演出藤沢文翁

 

上川隆也
チャールズ・ディケンズ/クライヴ・ヘイスティングス卿
チャールズ・ディケンズ:社交的で饒舌。茶目っ気があり、相手の話を聞き出すのが得意。「絶対に声を聞いてはならない囚人」に興味を持って調査をしている。言わずと知れた英国文学史上、最大の人気を誇る文豪、チャールズ・ディケンズである。

クライヴ・ヘイスティングス卿:貴族的に高圧的で、冷淡な印象。レス曰く、氷のような目。「絶対に声を聞いてはならない囚人」の正体を知る男。かつて親友だったクリス・アシュビーの死因は囚人(エドワード)にあると信じて憎んでいる。

林原めぐみ
レス

牢獄番の老人の孫。牢獄番は数ヶ月前に亡くなってしまい、その事がバレれば家を追い出され仕事も失うのでひた隠しにしている。そんな最中、うっかり「会話してはならない囚人」と会話してしまい、事件に巻き込まれる。「君の方が囚われ人だ」と囚人に言われるほどに、(当時、多くの下層階級の子供がそうであったように)悲惨な人生を歩んでおり、囚人との出会いで少しずつ変わってゆく。

山寺宏一
囚人252号(エドワード・ホークウッド伯爵)
法学、政治学、文学、科学、心理学、芸術に精通し、かつては大英帝国最高の知能と謳われた男。教鞭をとっていた時代もあり、大切にしていた生徒がある事件に巻き込まれ、それがきっかけで投獄されてしまう。現在は終身刑が言い渡されており、ロンドン塔の地下深くに幽閉されている。天才的な話術の達人であり、人を魅了し、時には相手を催眠状態に陥れてしまうと言われている。そのことから、現在は「会話してはならない囚人」として収監されている。

CREATIVE&STAFF

  • 原作・脚本・演出藤沢文翁
  • 作曲・音楽監督小杉紗代
  • 照明久保良明(エヂソンライトハウス)
  • 美術野村真紀(東宝舞台)
  • 音響小宮大輔(SOUND BORN)
  • 音効熊谷 健(THINK AUDIO)
  • 衣裳大戸美貴(東宝舞台)
  • ヘアメイク宮内宏明・生井裕子(M’s factory)
  • 特効星野達哉(スパーク)
  • 舞台監督山本圭太(Al Di Là)
  • 演出部加計涼子・中川花奈(Al Di Là)
  • 制作加藤葉子・室橋 鮎・坂本愛実
  • プロデューサー白石朋子・吉田訓和

MUSICIANS

Piano
斎藤 龍Ryu Saito
東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ科、同大学大学院修士課程、チューリッヒ芸術大学大学院コンサートディプロム、同ソリストディプロム修了。

第16回ブラームス国際コンクール第3位及び審査員特別賞をはじめ受賞多数。友愛ドイツ歌曲コンクール最優秀共演者賞。ソリストとして神奈川フィルハーモニー管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団はじめ多くのオーケストラと共演。首都圏やヨーロッパでのリサイタルをはじめ、国内外の様々な音楽祭やコンサートにソロ・アンサンブルで出演。

2011年から13年にかけてのベートーヴェン・ピアノソナタ全曲プロジェクトの他、2014年には日本ベートーヴェンクライス主催コンサートに於いて師である迫昭嘉氏とピアノ2台による「第九」(リスト編)で共演、2016年にも再演し好評を博す。 2020年にはヴァイオリニスト滝千春氏とのベートーヴェンヴァイオリンソナタ全曲を配信。2021年より2度目のソナタ全曲シリーズ”Ryu plays Beethoven”をスタートしている。

東京藝術大学・同大学付属音楽高等学校、沖縄県立芸術大学講師を歴任、現在洗足学園音楽大学講師。全日本ピアノ指導者協会正会員、横浜音楽文化協会会員。

Violin
印田千裕Chihiro Inda
2歳半よりスズキ・メソードでヴァイオリンを始める。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を径て、同大学卒業。英国王立音楽院演奏家ディプロマコース修了。ノヴォシビルスク・ヤングヴァイオリニスト国際コンクール・ジュニア部門第3位、マルシュナー国際コンクール第3位、万里の長城杯総合グランプリ、江藤俊哉ヴァイオリンコンクール第1位。2009年CHANEL Pygmalion Daysコンサートシリーズ、NHK-FM名曲リサイタル、東京オペラシティ主催 「B→Cバッハからコンテンポラリーへ」等に出演する他、チェリストの弟・陽介とのデュオリサイタルシリーズ、ピアニストの山本佳澄氏との演奏会シリーズ「ソナタを巡る旅路」など室内楽や、東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団ゲストコンサートミストレス等オーケストラへの客演など幅広く演奏活動を行っている。
Violoncello
堀 沙也香Sayaka Hori
松波恵子、岩崎洸両氏に師事。東京音楽大学付属高等学校、同大学を卒業。在学中7年間、特待生奨学金を受ける。第76回読売新人演奏会に出演。その後、桐朋学園大学院大学にてさらに研鑽を積む。
NHK-FMリサイタル、毎日新聞主催小児ガン制圧チャリティーコンサート、山陽放送チャリティーコンサートなど数々の演奏会に出演。
別府アルゲリッチ音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャパンなどにも参加している。
父・堀了介とのデュオCD『花のワルツ』、『アヴェ・マリア』をリリース。
e-onkyo musicより、ハイレゾ・マスター録音アルバム『堀沙也香”ハイレゾで聴くチェロの豊潤な響き”』をダウンロード配信中。
東京チェロアンサンブルメンバー。
Percussion
稲野珠緒Tamao Inano
東京藝術大学卒業。モーニングコンサートにて藝大フィルハーモニアと共演。同声会賞受賞。日本管打楽器コンクール2位入賞。タン・ドゥン作曲作品のソリストとして、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団、サンタチェチーリア国立アカデミー管弦楽団、NHK交響楽団、東京フィルハーモニー管弦楽団、ネザーランド、リヨン、ニュージーランド、東京サントリーホールオペラ公演に出演。サントリーサマーフェスティバル、MUSIC TODAY21、ガウデアムス国際音楽週間、日蘭交流400周年記念演奏会に出演。東京藝術大学管弦楽研究部非常勤講師を経て、現在オーケストラ、室内楽、ミュージカル等のマルチパーカッション奏者として活動している。プロフェッショナルパーカッション音楽教室講師、アンサンブル東風メンバー。パーカッションアンサンブル マレット・ガーデン主宰。

SCHEDULE&TICKET

  • ※主催者の同意なく有償で譲渡することは禁止します。<チケットご購入に関するお願い>
  • ※劇場内では咳エチケットにご協力ください。
  • ※公演情報などに変更が生じる場合がございますので、あらかじめご了承ください。
  • ※出演者並びにスケジュール変更の際は何卒ご了承くださいませ。出演者変更の場合でも他日への変更・払戻しはいたしかねます。
  • ※公演中止の場合を除き、払戻し、他公演へのお振替はいたしかねます。ご了承のうえ、お申込みください。
  • ※未就学児のご入場はご遠慮いただいております。
  • ※出演者の入待ち・出待ちはお断り申し上げます。また、出演者に対してのお祝い花(スタンド花、アレンジメント、鉢物、他)は、スペースの都合により、お断り申し上げます。
  • ※客席内でのご飲食は、引き続きご遠慮いただいております。
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2024年5月28日(火)~5月31日(金)
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2024年6月9日(日)11:00より販売開始
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6月15日(土)より一般前売開始

チケットぴあ

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e+(イープラス)

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6月16日(日)より03-3201-7777

  • ※お電話予約は、一般前売開始日の翌日より残席がある場合にお取り扱いいたします。
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