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VOICARION XIII 女王がいた客室

朗読劇

女王がいた客室

日比谷シアタークリエ

2021年10月7日〜11月14日

『女王がいた客室』を愛してくださっているお客様へ

「夢が叶うホテル」が再び戻って参ります。思い起こせば、この作品はVOICARIONシリーズ最初の一作でございました。日本のブロードウェイとも言える日比谷のシアタークリエにおいて初めての朗読劇シリーズの幕開けに相応しい物語とは何だろう。どのような物語でお客様を迎えよう。何か「夢のある物語」がいい。でも「大人の人がうっとりするような夢」がいい。そして「クリエに相応しい高級感のある物語」がいい。色々と考えを巡らせてはみたものの、その答えは僕を育んでくれたヨーロッパの冬を覆う分厚い雲の先にあるような気がして、手をのばしても曇天が晴れることはありませんでした。それなら、気晴らしに旅へ出かけようとたどり着いたのが、日本・英国と合わせて第三の母国と言えるフランスのパリでした。以前、住んでいた実家はすでになく、旅人としてパリに降り立った僕は、常宿のル・ムーリスに宿泊しました。そこで、チェックインした瞬間に僕の想像力にまとわり付いていた雲は薙ぎ払われました。フランスは様々な亡命貴族を受け入れてきた国であり、このムーリスもそんなシェルターの役目をしたホテルの一つです。「ロマノフの没落貴族だけのホテルがあったらどうだろう?」「貴族であったことなど、全て忘れてしまったある日、本物の皇太后陛下が訪ねてきたらどうなるだろう?」「彼らの夢とは何だろう」次から次へと、イメージが湧き始め、部屋の中でイメージが消えてなくなってしまわぬように必死に書き続けたことを覚えています。音楽監督の小杉紗代さんも、この台本が出来上がってから、わざわざムーリスへ行き、僕が作品中で描いたパリの「黄金の夜景」を目にして作曲をしたと聞いています。こうして、旅のはてで完成したのが『女王がいた客室』です。そして竹下景子さんを中心に声優をはじめあらゆるジャンルのトップレベルが集結し、お陰様でVOICARIONの看板作品となりました。

2020年、待望の再演となりまして、チケットは完売し、あとはお客様を待つのみという開幕前日、「大規模イベントの自粛」が要請され、初日を除いて配信のみの公演となってしまいました。それでも全国のお客様から連日、多くのメッセージを頂き、僕たちはそれを座席に貼り付け上演を続けました。竹下景子さんをはじめ、全てのキャストが一度は客席に降り、メッセージに涙し、「ここにお客様はいる」と全力で演じきった姿を僕は一生忘れないでしょう。 そして、ついに今秋、この偉大なるホテルの扉が再び開きます。今回はVOICARIONにとっても5周年ということもありトーク&ライブの催し物もご用意いたしました。皆様のご滞在が最高のものとなりますよう、スタッフ・キャスト共に最高のおもてなしを致します。

ご宿泊、お待ち申し上げております。ご予約はお早めに・・・。

原作・脚本・演出
藤沢文翁

Mesdames, Messieurs,

J’ai appris que Monsieur Fujisawa et Madame Kosugi s’étaient inspirés du Meurice pour écrire et composer la pièce “La Chambre où la Reine était là”. Le Meurice, joyau de Dorchester Collection, accueille depuis près 200 ans les artistes et les grands esprits de leur temps. Je suis profondément touchée de savoir que cette tradition traverse les frontières et serve d’inspiration et de réflexion à travers l’art.

L’art a le pouvoir de nous offrir une parenthèse et de nous l’approprier chacun à sa mesure. Je ne doute pas que cette pièce apporte une touche de rêverie et de magie auprès de vous tous.

Je serais honorée de vous accueillir un jour au Meurice, l’hôtel où les vœux se réalisent, comme dirait votre Reine.

Sincèrement,
Franka Holtmann


日本の皆さま

音楽朗読劇『女王がいた客室』を書かれた藤沢さま、作曲された小杉さまは、作品を創作するにあたり、ル・ムーリスよりインスピレーションを受けられたとお聞きしました。
ル・ムーリスは、ドーチェスターコレクションの一ホテルとして、200年に渡り、それぞれの時代の芸術家と思想家をお迎えしてきました。その歴史が国境を越え、芸術を通してインスピレーションと考察の元となったことに深く感銘を受けています。

芸術は私たちに非日常の時間を与える力を持っています。そしてその芸術を私たちはそれぞれの想いで解釈することができます。この作品は、皆さまにきっと魔法と夢を与えてくれることでしょう。

いつか皆さまをル・ムーリスにお迎えできる日を楽しみにしています。皆さまの女王が滞在された、この願いが叶うホテルに。

感謝と敬意を込めて。

ル・ムーリス総支配人
フランカ・ホルトマン

 

アレクサンドル・パーレン(アレックス)

「宿泊すると願いが叶うホテル」と言われているホテル・バッサーノのコンシェルジュ。NOと言わないコンシェルジュと呼ばれている。10年前のロシア革命から亡命してきた貴族。かつての身分を隠し、今ではただの従業員に成り下がっている。元の貴族に戻るのが夢。キャスト安元洋貴(10/7)、山口勝平(10/8)、諏訪部順一(10/9)、豊永利行(10/10)、
梶裕貴(10/11)、鈴村健一(10/12)、朴璐美(10/13)

マイカ・デミドフ

かつてのロマノフ王朝の貴族。ロシア革命の時財産も爵位も失い、今ではマダムの召使いのようなことをしながら生きている。女にモテ、ギャンブルと酒が好きなプレイボーイであり、キレもの。ロマノフ家が存続していたら、さぞいっぱしの外交官になっていたであろう。キャスト保志総一朗(10/7)、小野大輔(10/8)、中村悠一(10/9)、福山潤(10/10)、
津田健次郎(10/11)、浪川大輔(10/12)、緒方恵美(10/13)

エレオノーラ

ホテル・バッサーノの客室係。やる気のない従業員。ホテルのことは何も知らない。売れない役者で、ホテルで働きながら夢を追いかけている。天真爛漫な性格で、勝気。ロシア革命のことも知らず、帝政ロシアのこともあまり知らない、いわゆる新人類。謎のマダムに気に入られて、振り回されるようになる。キャスト三石琴乃(10/7・9)、沢城みゆき(10/8・10)、高垣彩陽(10/11~13)

マダム

黒いベールで顔を隠している老婆。実はマリア・フョードロヴナ。ロシア皇帝アレクサンドル3世の皇后。現実逃避し妄想の世界に生きており、そのせいで周囲から孤立し孤独に生きている。ロマノフ王家の風格を持つ最後の貴族。キャスト竹下景子(全公演出演)

CREATIVE & STAFF

原作・脚本・演出
藤沢文翁
作曲・音楽監督
小杉紗代
照明
久保良明(エヂソンライトハウス)
美術
野村真紀(東宝舞台)
音響
大野美由紀(東京音響通信研究所)
衣裳
大戸美貴(東宝舞台)
ヘアメイク
宮内宏明・生井裕子(M’s factory)
特効
星野達哉(スパーク)
舞台監督
山本圭太(ザ・サムシングエルス)
制作
加藤葉子
プロデューサー
吉田訓和・白石朋子
公式サイト:https://www.tohostage.com/voicarion/2021queen/index.html
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